数珠巡礼

メニュ

大徳寺 総見院Daitokuji Soken-in

 

総見院は、大徳寺の塔頭の一つで、本能寺の変で四十九歳の生涯を閉じた織田信長公の菩提寺です。
創建は天正十一年(1583)、信長公の一周忌を迎え、その追善のために豊臣秀吉公が建立したものです。
総見院の開祖は、古渓宗陳(こけい そうちん)和尚。安土・桃山期の名僧で、千利休参禅の師として知られます。
創建以来、6月2日の信長公の年忌には一山総出で盛大な法要が営まれ、そこで用いられた美術工芸品(国宝・重要文化財を含む)が寺宝として数多く伝えられています。

 

当寺院のさげわたし数珠玉

寺宝・名所

  • 織田信長公木像(重要文化財)

    本堂には秀吉公が奉納した木造織田信長公坐像(重要文化財)が安置されています。高さ三尺八寸(約115cm)の等身大で、天正十一年(1583)の作。作者は、運慶、湛慶の流れをくむ当時の第一級の仏師 康清で、人を射るような眼光は信長公の面影をよく伝えています。

  • 表門、土塀

    いずれも天正十一年(1583)、秀吉公が創建した当時そのままの姿で現存しています。 土塀は「親子塀」と呼ばれるもので、厚みがあり内部に空洞を持つ、珍しい二重構造となっています。

  • 鐘・鐘楼(重要文化財)

    ともに創建当時の姿を今に残しています。 鐘は信長公の家臣、堀秀政の寄進によるもので、銘文は開祖、古渓和尚の作です。

  • 信長公一族の墓碑

    信長公をはじめ、徳姫(信長公の息女)、濃姫(正室)、おなべの方(側室)など、一族七基の五輪塔や墓碑が並びます。

  • 茶室

    北庭には「龐庵(ほうあん)」、「寿安席(じゅあんせき)」、「香雲軒(こううんけん)」の茶室三席が並んでいます。「龐庵」の扁額は表千家・而妙斎(じみょうさい)、「香雲軒」は即中斎の揮毫によります。総見院と茶湯とは深い関わりがあり、秀吉公が開いた「大徳寺大茶会」では、総見院方丈に秀吉公が茶を点てた、との記録も残されています。

  • 掘り抜き井戸

    井筒は、加藤清正が文禄慶長の役の際に船の重りとして日本へ持ち帰った朝鮮石と伝わります。今もなおこんこんと湧き出る水は、毎朝のお供えに使用されています。

  • 侘助椿

    秀吉公が千利休から譲り受けて植えたものと伝えられています。早春に小さな花を咲かせ、お茶人に珍重される椿。樹齢は四〇〇年以上で、日本最古の胡蝶侘助とされます。

沿革

 

臨済宗大徳寺派大本山、大徳寺の塔頭寺院。信長公の一周忌にあたる天正十一年(1583)、その追善のために秀吉公が建立したもので、当時は広大な境内に豪壮な伽藍が立ち並んだと伝わりますが、明治初年の廃仏毀釈により堂塔伽藍や多くの宝物が失われました。

しかし、大正時代に再建が始まり、昭和三年(1928)に本堂が再建され、昭和三十六年(1961)には、本山に安置されていた信長公木像を再び迎え、三八〇年忌が盛大に営まれました。

拝観のご案内

現在の情報

公開期間
毎年 春(4~5月頃)、秋(10~12月上旬頃)に特別公開を実施
公開内容
本堂、茶室、織田家の墓所 など
拝観時間
特別公開期間は10:00~16:00
拝観料
大人600円 中高生400円 小学生以下無料(保護者同伴)
ご連絡先

交通案内

名称
大徳寺 総見院
所在地
〒603-8231 京都市北区紫野大徳寺町59
交通アクセス
電車、バスでお越しの方

【京都駅から地下鉄と市バス】
●地下鉄烏丸線京都駅から国際会館行き→北大路駅下車
北大路バスターミナル青のりばから市バス1・M1・北8・101・102・204・205・206系統
大徳寺前下車徒歩約5分【目安35分】
●京都駅烏丸口から市バス
A3のりばから市バス206系統 千本通、北大路バスターミナル行き
大徳寺前下車徒歩約5分【目安時間45分】
B2のりばから市バス101系統 二条城・北野天満宮・金閣寺行き
大徳寺前下車徒歩約5分【目安時間50分】
B3のりばから市バス205系統 西大路通、金閣寺・北大路バスターミナル行き
大徳寺前下車徒歩約5分【目安時間55分】

【京阪電車出町柳駅から市バス】
●出町柳駅前から市バス1系統 西賀茂車庫行き、102系統北野天満宮・金閣寺行き
大徳寺前下車徒歩約5分【目安時間30分】
●阪急大宮駅、嵐電大宮駅から市バス
四条大宮のりば8から市バス206系統 千本通、北大路バスターミナル行
大徳寺前下車徒歩約5分【目安時間35分

駐車場
大徳寺駐車場(有料)

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