数珠巡礼

メニュ

妙心寺 退蔵院Taizo-in Temple

 

京都の西に位置する妙心寺の山内には40余りの塔頭がありますが、退蔵院はそのうちでも屈指の古刹として知られています。境内には、国宝「瓢鮎図(ひょうねんず)」(模本)や史跡名勝・枯山水庭園「元信の庭」、そして四季折々の景色が美しい池泉回遊式庭園「余香苑(よこうえん)」などがあります。

当寺院のさげわたし数珠玉

寺宝・名所

  • 瓢鮎図(国宝・模本)

    国宝に指定されている『瓢鮎図(ひょうねんず)』。この絵は山水画の始祖といわれている如拙が、足利義持の命により心血注いで描いた、現存する彼の作品の中で最高傑作といわれています。 「ただでさえ捕まえにくいなまずを、こともあろうに瓢箪で捕まえようとする」この矛盾をどう解決するか、将軍義持は当時の京都五山の禅僧31人に賛詩を書かせました。高僧連が頭をひねって回答を連ねた様子は正に壮観です。

  • 余香苑(よこうえん)

    「昭和の小堀遠州」と呼ばれた中根金作氏の設計による広大な庭園。昭和38年(1963)に着工し、3年の月日を費やして完成しました。 伝統的な造園手法を基盤とした厳しさの中にも優雅さを含み、京都はもとより全国でも有数の昭和の名園と言えます。構造上目立たぬ苦心が随所に払われており、正面から庭園を見渡すと、奥行きが生まれ、庭園が広く見えることなどが例としてあげられます。一年を通して、紅しだれ桜や藤、サツキ、蓮、金木犀、楓などが彩ります。

  • 紅しだれ桜

    余香苑完成当時に植えられた樹齢50年ほどの紅しだれ桜。平安神宮にある紅しだれ桜の孫桜で、瓢箪・なまずが彫られた門をくぐるとすぐに皆様の眼前に現れます。2013年春の「そうだ、京都いこう」キャンペーンにも使用されました。

  • 元信の庭(名勝史跡)

    室町時代の画聖・狩野元信の作品で、絵画的な優美豊艶の趣を失わず、独特の風格を備えている枯山水庭園です。庭の背景には、やぶ椿、松、槇、もっこく、かなめもち 等、常緑樹を主に植え、一年中変わらない美しさ「不変の美」を求めたものと考えられます。 狩野元信が画家としてもっとも円熟した70歳近くの頃の築庭と推測されています。自分の描いた絵をもう一度立体的に表現しなおしたもので、彼の最後の作品が造園であったことで珍しい作品の一つと数えられています。 昭和6年(1931)には、国の名勝史跡庭園に指定されました。

  • 水琴窟

    人々に癒しを与える音としても注目を浴びている水琴窟。「つくばい」の下深く底を穿った瓶を伏せ込み、手水に使われた蹲(つくばい)の水が瓶に反響して妙なる琴の音のように聞こえます。水琴の残響に耳を傾けた古人のわびさびの風情が味わえます。 退蔵院の水琴窟は、もともとは江戸中期から書院中庭にあったものですが、その場所は通常非公開のため、20年ほど前にどなたでも楽しんで頂けるよう、現在の位置(庭園「余香苑」内)に移しました。その折、中に埋めるかめは新しく焼かせたもので、現在直径60cm高さ90cmくらいの素焼きの信楽焼のかめが埋まっています。

沿革

 

今から600年ほど前(1404年)、室町時代の応永年間に当時の京洛に居を構えた波多野出雲守重通が、高徳のきこえ高い妙心寺第3世をつとめる無因宗因禅師への深い帰依によって、無因宗因禅師を開山として建立されました。これが退蔵院のはじまりです。
そのころ妙心寺は足利義満の弾圧で名を竜雲寺と変えられ、 関山一派の人々も祖塔を去る悲運に見舞われました。無因宗因禅師は高徳を惜しまれて大徳寺へとの誘いがありましたが、固く辞して西宮の海清寺に隠棲し、ついに時の有力者たちに終生近寄ることがありませんでした。

拝観のご案内

現在の情報

公開内容
元信の庭(史跡名勝)、余香苑、瓢鮎図(模本)
拝観休止日
年中無休 ※山内行事などで拝観休止となる場合は、事前にHP等でお知らせします
拝観時間
9:00~17:00
拝観料
大人600円 小中学生300円
ご連絡先
電話番号 / FAX
TEL 075-463-2855 / FAX 075-463-2575
URL
http://www.taizoin.com/

行事案内

現在の情報

行事予定

3月下旬~4月上旬観桜会(食事付き)
7月上旬蓮見の会(食事付き)
9月上旬観月茶会(食事付き)
11月下旬観楓会(食事付き)

各行事へのお申し込み方法は退蔵院HPをご覧ください。

交通案内

名称
妙心寺 退蔵院
所在地
〒616-8035 京都市右京区花園妙心寺町35
交通アクセス
電車をご利用の方

・JR京都駅からJR嵯峨野線「花園駅」下車 徒歩約7分
・JR嵯峨嵐山駅からからJR嵯峨野線「花園駅」下車 徒歩約7分
・嵐電嵐山駅から京福電鉄「帷子ノ辻駅」で北野白梅町行きに乗り換え「妙心寺駅」下車 徒歩約10分

バスをご利用の方

・京都駅から市バス26系統(御室仁和寺・山越行き)「妙心寺北門前」下車 徒歩約5分
・三条京阪から市バス10系統(宇多野・山越行き)「妙心寺北門前」下車 徒歩約5分
・四条駅から市バス91系統(大覚寺行き)「妙心寺前」下車 徒歩約3分
・嵐山方面から市バス93系統(錦林車庫行き)「妙心寺前」下車 徒歩約3分

車でお越しの方

・名神高速道路「京都南IC」より北へ約40分
・名神高速道路「京都東IC」より北西へ約40分

※駐車場は退蔵院専用駐車場をご用意しております(無料)。
妙心寺南門前すぐ西側の第一駐車場(約30台)、妙心寺南門から東に30mにある第二駐車場(約10台)の2か所ございます。ともに8時30分~17時30分までのご利用となります。
ご利用の際は、退蔵院受付で駐車券をお受け取りいただき、求められた場合にはそちらを係にご提示ください。

※大型バスでのご来院は、花園会館駐車場への御予約が必要となります。
花園会館(TEL:075-461-6857)

駐車場
有り ※詳細は交通アクセスの「車でお越しの方」に記載しています

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