数珠巡礼

メニュ

高台寺 圓徳院Entokuin Temple

 

豊臣秀吉の正室北政所(ねね)が高台寺建立の際に移り住み、晩年を過ごしたところです。伏見城から化粧御殿と前庭(現在の北庭)を移しています。
また小堀遠州が整えた北庭は、旧円徳院庭園(きゅう えんとくいん ていえん)として国の名勝に指定されているほか、長谷川等伯の筆による襖32面の墨画は国の重要文化財に指定されています。

当寺院のさげわたし数珠玉

寺宝・名所

  • 北庭

    国指定名勝。もともと伏見城北政所化粧御殿の前庭を移したもので、当時の原型をほぼそのままに留める桃山時代の代表的庭園のひとつ。賢庭作で後に小堀遠州が手を加えたものです。 池泉回遊式ですが枯山水となっています。  原点となるのは東北部で、枯滝石組を構成し、築山を中心にして左右に多数の石組を二等辺三角形にまとめて数群展開させ、あるいは蓬莱石組を作っています(池泉にかかる数個の橋は見事な巨石をあてているが、その厚さからくる迫力はこの庭の特筆すべき点でもあろう)。  このように多数の巨岩大岩がふんだんに置かれている庭は珍しく、これが桃山時代の豪華さ、豪胆さです。 また、真っ赤な紅葉が炎のように広がる紅葉の季節は格別です。

  • 南庭

    白砂の線引きがされており、奈良国立文化財研究所・故森蘊博士指導のもと、現在は庭師・北山安夫氏に監修していただいています。ねね様を想い女性好みに合うように、長屋門からこの南庭まで年中できるだけ花や紅葉を愛でられるように工夫されています。

  • 長谷川等伯 障壁画

    重要文化財。桐紋などを散らした唐紙に絵は描かないのが通例ですが、この襖絵はすべて桐紋襖の上に描かれた非常に珍しいものです。  大徳寺の塔頭・三玄院の住職春屋宗園に襖絵制作を常々懇願しながら許されなかった等伯が、ある日、住職が2か月の旅に出かけて留守であることを知り、客殿に駆け上がり、腕を振るって水墨を乱点し、一気に描きあげてしまったものだと伝えられています。  全36面の襖絵のうち、「夏の絵」「冬の絵」など32面を所蔵しています。

沿革

 

豊臣秀吉の没後、その妻北政所ねねは「高台院」の号を勅賜されたのを機縁に高台寺建立を発願し、慶長10(1605)年、秀吉との思い出深い伏見城の化粧御殿とその前庭を山内に移築して移り住みました。
それ以来、大名、禅僧、茶人、歌人、画家、陶芸家等多くの文化人が、北政所を慕って訪れたと伝えられています。ねね58歳の時のことです。
これが今日の圓徳院の起こりです。ねねは77歳で没するまで19年間この地で余生を送り、ここは北政所の終焉の地となりました。
そのねねを支えていたのが、兄の木下家定とその次男の利房です。圓徳院は利房の手により、高台寺の三江和尚を開基に、木下家の菩提寺として開かれ、高台寺の塔頭とされました。寛永9年、ねねの没後9年目のことです。

拝観のご案内

現在の情報

公開期間
無休
拝観休止日
なし
拝観時間
10:00~17:30 (17:00受付終了)
拝観料
拝観料 500円 中高生200円 小学生 無料。 共通割引拝観券(高台寺、掌美術館、圓徳院3ケ所) 900円
ご連絡先
電話番号 / FAX
TEL 075-525-0101 FAX 075-561-2724
URL
https://www.kodaiji.com/entoku-in/index.html

行事案内

現在の情報

写経 無料  所要時間/5分薄く印字された紙の上に筆ペンで、「一字三拝」という言葉があるように、一文字に三回拝むぐらい丁寧に書き込みます。 経典を大切にすることは「大願を成就す」とされています。 五種類の写経を用意しており、それぞれ願い事によってお選びいただいています。 全般:「七仏通誡偈(しちぶつつうかいげ)」(16文字)、 健康:「観音経」(20文字)、 学問仕事:「文殊菩薩真言」(21文字)、 金運:「大黒天真言」(17文字)、 恋愛:「愛染明王帰依」(18文字)
写仏 無料 所要時間/御顔:5分 御姿:30分豊臣秀吉公が念持仏とされた「三面大黒天」様を写します。薄く既に描かれている上に筆ペンでなぞりますが、三面大黒天様は笑顔の「大黒天」様、女性の「弁財天」様、戦の「毘沙門天」様と異なるお顔を並べて持たれている神様であり、人が生きていく際に大切な「顔」の功徳を強く心に描くことができます。

交通案内

名称
圓徳院
所在地
〒605-0825 京都市東山区下河原町530
交通アクセス
公共交通機関をご利用の場合

・JR京都駅・近鉄京都駅から市バス206(東山廻り)→東山安井停下車→東へ徒歩7分

・阪急京都河原町駅・京阪祇園四条駅から市バス207→東山安井停下車→東へ徒歩7分

・JR京都駅・近鉄京都駅からタクシーで約15分

※市バス100系統(洛バス)は急行につき「東山安井」には停車しません。「清水道」で下車してください。

駐車場
高台寺駐車場をご利用ください。共通拝観券は2時間駐車無料、圓徳院のみ拝観の場合は1時間駐車無料です。 (徒歩1分)

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