臨済宗大本山 建仁寺Kennin-ji Temple
寺宝・名所
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俵屋宗達筆 風神雷神図屛風(国宝)
およそ400年前の作品。琳派の祖の一人として名を連ねた俵屋宗達晩年の傑作。 当初は建仁寺派の末寺である妙光寺の復興のために、そこに奉納された。無事復興を成し遂げた後の19世紀の初頭に、建仁寺に奉納された。現在本物は京都国立博物館に寄託しており拝観することはできないが高精細複製品が公開されている。
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方丈(重要文化財)
慶長4年(1599)安芸の安国寺より安国寺恵瓊が移築した建造物。本尊は徳川秀忠の娘、東福門院が寄進した十一面観音。この方丈に描かれているのが海北友松の50面の襖絵。昭和9年の室戸台風の被害で倒壊し再建されたが、襖絵の消失を危惧し、全ての襖絵を軸装に改め京都国立博物館に寄託することとなり現在本物は非公開であるが、高精細複製品が公開されている。
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小泉淳作筆 双龍図
2002年に建仁寺創建800年を記念し、明和2年(1765)に再建された法堂に描かれた天井画。およそ2年の歳月で描かれた作品は、畳約108畳にもおよぶ壮大なスケール。紙は麻の繊維を含んだ麻紙を使用し、墨は300年前の中国の宝物である程君房が使用された。 作者の小泉淳作氏は、鎌倉の建長寺の法堂天井画も手掛けている日本画家。建仁寺に作品が奉納された後、奈良の東大寺の書院に襖絵を奉納され、2012年にご逝去された。
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大雄苑
方丈の前庭。昭和9年の室戸台風の後に、植熊の三代目加藤熊吉によって作庭された。石組は七五三と簡素なものだが、建仁寺の境内を借景としているため非常に大らかな眺望である。庭の南西にある石塔は、織田有楽斎が兄の織田信長を供養するために建てられた塔である。
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潮音庭
本坊の大書院と小書院の間に作られた苔庭。庭は回廊に囲まれているため、360度どこからでも眺められる。中央に三尊石を置き、その周りに弧を描くように置かれた石は渦になり円を描くことによって、どこから見ても美しく見えるよう設計された。四方に植えられた楓やドウダンツツジは、新緑や紅葉など四季を感じさせてくれる。
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〇△□の庭
潮音庭の南、小書院の横に作られた枯山水の坪庭。〇△□とは、一説には仏教思想にある宇宙の根源的要素の五大、地水火風空を表したという。その中の地が□、水が〇、火が△で表現され、それを庭にしたもの。□が井戸、〇は砂紋、△は盛りあげた白砂で表現している。
沿革
建仁寺は建仁2年(1202年)将軍源頼家が寺域を寄進し栄西禅師を開山として宋国百丈山を模して建立されました。元号を寺号とし、山号を東山(とうざん)と称します。
創建時は真言・止観の二院を構え天台・密教・禅の三宗兼学の道場として当時の情勢に対応していました。
その後、寛元・康元年間の火災等で境内は荒廃するも、正嘉元年(1258年)東福寺開山円爾弁円(えんにべんえん)が当山に入寺し境内を復興、禅も盛んとなりました。
正元元年(1259年)宋の禅僧、建長寺開山蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)が入寺してからは禅の作法、規矩(禅院の規則)が厳格に行われ純粋に禅の道場となりました。
やがて室町幕府により中国の制度にならった京都五山が制定され、その第三位として厚い保護を受け大いに栄えますが、戦乱と幕府の衰退により再び荒廃します。
ようやく天正年間(1573-1592年)に安国寺恵瓊(あんこくじえけい)が方丈を移築しその復興が始まり、徳川幕府の保護のもと堂塔が再建修築され制度や学問が整備されます。
明治に入り政府の宗教政策等により臨済宗建仁寺派としての分派独立、建仁寺はその大本山となります。
また廃仏毀釈、神仏分離の法難により塔頭の統廃合が行われ、余った土地を政府に上納、境内が半分近く縮小され現在にいたります。
拝観のご案内
現在の情報
- 公開期間
- 通年
- 公開内容
- 本坊庫裡、法堂、方丈 、俵屋宗達筆 風神雷神図屛風(国宝)※複製展示 、海北友松筆 雲龍図・竹林七賢図・山水図・琴棋書画図・花鳥図(重要文化財)※複製展示 、小泉淳作筆 双龍図 、大雄苑 、潮音庭 、〇△□の庭
- 拝観休止日
- 4/19・20、6/4・5 その他法要の為の休止日有
- 拝観時間
- 10:00~16:30受付終了
- 拝観料
- 大人600円 中高生300円 小学生200円
- ご連絡先
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- 電話番号 / FAX
- 電話 075-561-6363/FAX 075-561-5777
- URL
- https://www.kenninji.jp/
行事案内
現在の情報
3月15日 | 涅槃会 釈尊が涅槃に入られた(亡くなられた)事に対する法要 |
4月8日 | 仏誕生会 釈尊の誕生日の法要「花まつり」 |
4月20日 | 開山降誕会(四頭茶会) 栄西禅師の誕生を祝する法要 禅院の茶礼が催される |
6月5日 | 開山忌 栄西禅師入寂の忌日に厳修する法会 |
7月30日 | 布薩会 戒律を守ることに厳格であった栄西禅師伝来の法会。 一種の授戒会 |
8月18日 | 頼家忌 開基の鎌倉二代将軍・源頼家の忌日法要 |
11月5日 | 達磨忌 中国における禅宗の始祖・菩提達磨尊者の忌日法要 |
12月8日 | 成道会 釈尊が苦行の後、明星を見て大悟された事に因み行う法要 |
毎月第2日曜 | 大衆禅堂開設 本坊で午前7時30分からの2時間。坐禅と法話 ※7月は第2金土日の3日間で開始時間が午前6時30分になる 8月は休会、感染拡大防止や自然災害等によって休会になる場合がある |
交通案内
- 名称
- 臨済宗大本山 建仁寺
- 所在地
- 京都市東山区大和大路通四条下る小松町
- 交通アクセス
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- 電車でお越しの方
- 京阪電車「祇園四条駅」より 徒歩 7分
- 阪急電車「河原町駅」より 徒歩10分
- バスでお越しの方
- JR京都駅より 市バス 206系統・100系統
- 市バス「東山安井」より 徒歩5分
- 市バス「南座前」より 徒歩7分
- 市バス「祇園」より 徒歩10分
- 「清水道」より 徒歩10分
- 車でお越しの方
- JR京都駅よりタクシーで約10分
- 駐車場有 (有料 30分250円)
- 駐車場
- 駐車場有 (有料 30分250円)
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